ゴー宣DOJO

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トッキー
2012.8.11 23:00よしりん先生の登場

まだまだ「共同体」は生きている

よしりん先生の
登場です!

・・・・・




わしより若い知識人は必ず
「共同体」は崩壊したと言います。


わしも福岡から上京してもう30年、
近所の付き合いもないから、
そうなのかなと思ったりしますが、
秋になると近くにテントが張られて、
小さな御輿が飾られ、
お酒を並べて祭りの準備が始まり、
スピーカーを立てて、祭囃子が流されます。


結構、都心のど真ん中で、
若い女性が浴衣を着て
神社の祭りに出掛けたり、
法被姿でみこしを担いだり
引いたりしている子供たちも
見かけるんですね。


それでも会社は共同体たり得なく
なってしまったし、
地域も以前ほど人に関心を
持たなくなっているのかもしれません。


だが、若い知識人はそもそも
「庶民」と付き合うことがなく、
「大衆」化したネット住民しか
見てなかったりします。


見たいものしか
見ていないのではないでしょうか?


「ゴー宣道場」には全国から、
様々な職種の人が集まります。


次に紹介するのは、
門弟で運営の要になってくれている
女性の投稿です。


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一昨日の朝、区長さんから電話がかかってきました。
ご近所の70代の独り暮らしのSさんのことで。

「いつも長距離散歩したり、畑をやっていたのに、
ここ10日ほどSさんを見かけないがどうしたんだろう、
って言っている人があったんで、
俺、昨日訪ねてみたんだよ。
外から呼んだら、やっと這って出てきてね、
『ここんとこ食欲もないし、しばらく食べてない。
まいっちゃってるだ・・』って。
わりぃけど、行ってみてくれねかね・・」とのこと。

・・・私はこの区の民生委員をやってるもので、
区長さんが知らせて下さったのです。

変だな、2日前に定期で回った時は、
ちゃんと普通に出てきて応対してくれたばかりか、
畑に入ってトウモロコシを幾つも折り取って
「これ持ってきなー、食べ頃だで(^-^)」
とニコニコしていたのに・・・。
もっとちゃんと観察しないと
民生委員の役目果たせないよな・・;;

Sさんはかつて馬をペットとして飼っていました
(ホントの話。退役サラブレッドだった!)。
動物好きのうちの次女をとても
かわいがって下さり、小さかった頃、
よく乗せて下さったものです(^-^)。

夏バテかもしれないし、食べてないなら
何か消化の良いものを、と思って、
梅ご飯やかぼちゃの煮物などを持って
訪ねてみました。「はあい」と出てきましたが、
確かに顔色が悪くやつれています。

区長さんから知らせを受けたことも話すと、
「そうかい、バレちゃったか・・。
実はその通りなんだ。
一昨日あんたが来てくれた時は
心配かけちゃいけねえ、面倒かけちゃいけねえ
と思ってカラ元気やってたんだに。
暑さにやられただか食欲ないし、
もの作る気もなくてさ・・・
ずっとろくに食ってねえ・・・」とのこと。

「食べられそうだったらとりあえず
これ食べてみて」といろいろ並べると、
「わりぃなあ。あ、旨そう、食べるわ」
と食べて下さいました。
まずは大丈夫そうだったので、
一応、様子を見ることにしました。

遠隔地に住んでいる娘さん(一人娘)にも
状況を知らせた方がいいと思ったので、
食べ頃のトウモロコシや大根の詰め合わせを作って
「お父さんが育てた野菜の穫りたてです。
お父さんは今夏バテ気味です、
どうぞ連絡取って見て下さい。・・・」と
一筆添えて宅急便で発送しました。

娘さんとも連絡が付きました。
朝再び食料持って訪ねたら、だいぶ元気になられて、
頬には赤みもさしていました。
お年寄りだから油断はできませんが、
市にも連絡を入れておいたので、
暫くは様子を見守ります。
・・・結局、食べていなかったから
弱ってしまったようです。気力もろともに。

この方の玄関を見て驚きました。目につく所に
新聞の切り抜きや写真がペタペタ貼ってあるのです。
それは大震災の後、被災地を何か所も訪ねられた
天皇皇后両陛下、皇太子ご夫妻等々の記事でした。

・・・津波の後の広大な一面の瓦礫の地に
両陛下が深々と黙礼なさっているあの写真の記事も
一番見える場所に貼ってありました・・・。

その周りには、近所の人達が何か食べ物などを
持ってきてくれた時に貼り付けてあった
「どうぞお召し上がり下さい」などのメモなども
貼ってありました。胸を衝かれるようでした。

「俺さぁこれ見てなぁ・・・自分の勇気出してたんだに・・・
(両陛下は)ほんとに偉いよ、ありがたいよ、
・・・二人ともどんな気持ちでああいうとこ
回っていたかねぇ・・・」とおっしゃっていました。

—独り暮らしが長い高齢のこの方は、
自らをこうして励ましておられたのでした。

二日しっかり食べられて以前のような顔色に
なってきたので、きっと回復されるだろうと思います。
しばらくは様子見です。

おじさんは「区長さんも最初にわざわざ来てくれて
有難かった。わりぃけどこのモロコシ区長さんちへ
届けてくんねかい。」とのこと。
穫りたてモロコシたくさんを自転車にくくりつけて
すぐ届けてあげました。
夏休み、ちょうどお孫さんも来ていて
キャーキャー言って大喜びして下さいました。
穫りたては断然甘みが違うのです。

もちろんσ(^-^)もまたたくさん頂いてきたことは
言うまでもありましぇん。((^o^))9甘くっておいしくって、
従業員達も大喜びでありました。

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日本にはまだまだ
確固として存在する
「共同体」が残っていますね。


こういう現場の報告を受けて、
わし自身が学べるのが
「ゴー宣道場」でもあります。


掲示板などにも、
面白い現場からの報告があったら、
今後は紹介していきたいですね。

トッキー

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